カタオモイからはじまる恋

海に直行してヒールを脱ぎ捨てる。

そして海に入る。

「冷たっ!」

「梅雨終わったばかりだからね」

砂のところに座り込む爽翔。

「でも、気持ち良いよ?入らないの?」

「メイちゃんを見てた方が面白いから」

やっぱり爽翔さんには
笑顔が1番似合うよ。

そんなこと思ってたら
少し大きな波が来て膝上まで濡れてしまった。

「あーあ。これじゃ車乗せれねーな」

え?嘘!
急いで海からでる。

「なーんてね」

引っかかった。

「こんにゃろー許さない!」

そう言って爽翔の腕を掴む。

目が飛び出すんじゃないかって
思うぐらい驚いた表情の爽翔。

そんな爽翔を海に投げ飛ばす。

予定だった…

見事に2人揃って海に
ーバシャーン

「何すんだよ」

「仕返ししようと思ったら…あたしも濡れちゃった。」

髪までビショビショの2人。

「早く出ないと風邪ひくぞ」

一緒に海を出る。


砂に水が滴る。

爽翔を見ると
水も滴るいい男って言葉が似合っている。


< 108 / 161 >

この作品をシェア

pagetop