カタオモイからはじまる恋
爽翔とハルちゃんの所に向かう。
あと数メートル。
足を重たく感じる。
「メイちゃーーん。もう!心配させないでよ!」
あたしを抱きしめるハルちゃん。
「ごめんなさい。」
「無事で良かった。本当に良かった。」
「うん」
爽翔と目が合って
爽翔は複雑な表情をしていた。
やっぱり怒ってるよね。
「あっ!ハルくん観覧車乗ろ!」
あたしから離れて
悠稀の手を掴んで観覧車へ連れてく
そして、
あたしと爽翔2人っきりに…
「心配かけてごめん」
謝ったけど、返事はなんもない。
なんて言えばいいかわからないまま
そこに突っ立ってる2人。
爽翔は何も言わずあたしを抱きしめる。
「怒って、ますか?」
なぜか敬語になってしまった。