カタオモイからはじまる恋
「菜々さん?」
悠稀の声だ!
あ…宿題のこと忘れてた。
「お邪魔してまーす♪」
「ふーん。」
ナイスリアクションハルキ!
「相変わらず冷たいね!てか、さっきからキョロキョロしてるけど探し物?」
「ああ。」
「俺と菜々、手伝ってやろうか?」
「いい。俺1人で探すから。」
何を探してるのかな。
あたしだったりして…なわけないか。
足音が迫ってくる。
「みーつけた」
顔を上げるとそこには
笑顔が可愛らしい悠稀がいた。
その笑顔にやられる。
「で、探し物ってなんだったの?」
あたしの手首を掴んで
「これ」
とリビングにいる菜々さんと爽翔あたしを見せる。
「なんでいるの」
目が見開いてしまった爽翔。
「お久しぶりです。」
なんて言えばいいのかわからず
出てきた言葉はこれでした。