カタオモイからはじまる恋
「なら、遊ぼ?」
「いいけど」
微笑みながら答える瑆くん…王子様。
「じゃー、放課後ね?」
「おう!」
うへへへへへ。
瑆きゅんと放課後で・え・と♡
自分のクラスに戻っても、
にやけが止まらない。
「おい、気持ち悪いぞ」
「いいもーん♪」
凪海に今何言われようと
気にしないもんね♪
「瑆がそんな顔見たら絶望するんだろうな。」
「嘘。そんなに気持ち悪い?」
鞄に入ってる鏡を急いで取り出して
自分の顔をチェックする。
「で、なんでそんなにニヤけてたの?」
「それがね、瑆くんとデートなの♡」
「で?」
「聞いといて“で?”はないでしよ?“で?”って!!」
凪海に瑆くんの話しをすると毎回嫌な顔をする。
あっちから聞いといてね。