カタオモイからはじまる恋

ー放課後ー

自分の教室で瑆くんを待つ。
早く、早く。

どこ行こうかな?
カラオケ?ゲーセン?ショッピング?
考えるだけでニヤニヤ。

それにしても、2人っきり
って事を考えると恥かしい。

「メイちゃん?俺図書館行かないといけなくなった。」

教室のドアの方にいる瑆くんが
衝撃的なことを言う。
楽しみにしてたあたしがバカみたい。

「うそ…」

「ごめんね。」

「一緒に行っちゃだめ?うるさくしないから!!」

「いいけど、静かの苦手でしよ?」

わかってない。
あたしは瑆くんといれれば、静かだってこと気にしない。

「苦手じゃないよ!それに時間あれば、わからない所教えて欲しいんだけど…」

「行こっか」

と爽やかスマイル。
あたしには眩しすぎます。

「うんっ!!」

自分の考えていたデートとは全く違うけど、瑆くんと2人っきりってことには変わりはない。


< 32 / 161 >

この作品をシェア

pagetop