カタオモイからはじまる恋

悠稀の隣にいたカイラは
目を大きく開いてあたしをみる。

あたしはまた、
悠稀にカイラを盗られたのだ。

「あたし、やっぱり帰ります。」

「愛飴ちゃんわからないところは?いいの?」

「いいよ。教えてもらっても…あたし馬鹿だからさ、わからないと思うし。それに、静かの無理みたい。」

こんなの、あたしじゃない。

でも、この場に居たくなかった。
なんでかは自分でもわからないけど
とにかくココには居たくなかった。

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