カタオモイからはじまる恋
爽翔さんは優しい笑みで
あたしの頭をトントンとした。
「はい!」
あたしの返事を聞いて走って家を出た。
「脚をみせろ」
爽翔さんが家を出た途端に
そんな発言する?
「やだ。」
「は?」
「なんであんたに…脚見せないといけないのよ」
「怪我の状態をみたいだけだけど?」
「…」
恥ずかしいあたしはなんてコトを
考えていたんだろう。
黙っていると悠稀は
あたしの脚を強引に掴んだ。
「誰もお前の脚になんか興味ねーよ。」
あたしの脚をみて、第一声がそれ?
「わかんないよ? どこかの誰かあたしの脚に興味あるかもしれないし」
「ないね。もし…そんな人がいたら俺…精神科にその人連れてく」
そして、あたしの脚を離した。