カタオモイからはじまる恋
悠稀のやつ…元気になったら
この脚であんたのこと蹴っ飛ばしたるわ。

そうあたしの心の中で誓った。

「立てるか?」

「立てるよ! ……っ。」

勢いよく立ったら足首からものすごい
痛みがはしった。

立っているの我慢できず、
またソファーに腰掛けた。

「足首腫れてたし捻挫みたいだな。」

「けんけんして帰れば大丈夫!」

「けんけんしてみろよ」

片足で立ち、けんけんしてみる。
振動で少し痛いし…けんけんなんて
お家までできないよ。と確信。

そして、そのまま床に座る。

「参りました」

「どうしよ。カイラに電話でもすっか。携帯かせ」

「やだ。」

「カイラに帰るの手伝ってもらえ」

あたしが今悠稀の家にいるとか
バレるでしよ?

それに、今カイラに会いたくない。

「やだ。カイラに迷惑かけたくない。」

「毎日かけてるだろ?」

「うるさい!!!!」
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