カタオモイからはじまる恋

「ユ・キ。で、お前は何者なの?」

あたしは、さっきと変わらず
床に座ったままで
雪はそんなあたしを
仁王立ちして見下している。

「なんというか…悠稀とただ同じ高校で~えーっと…」

なんて説明すればいいの?
あたしは何者なんだ?

「わかった。お兄ちゃんのストーカーか」

「ストーカーだと?あんたね~さっきから人を見下してるけど、あんたこそ何者よ!!」

絶対あたしより年下のクセに何者よ。


「は?」

「礼儀なってないし、本当に飽きれる」
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