カタオモイからはじまる恋
「お前なー」
「あたしより年下のくせに!!」
悠稀と似てうるさいし、うざいし、
礼儀なってないし、本当にアキレル。
ーガチャ
「おい、お前さっきから人の睡眠妨害しやがって…雪帰ってきてたんだ。」
悠稀が戻った。
なんていうタイミングにくるんだ。
「お兄ちゃんこいつ誰?」
雪があたしの方を指差す。
人を指差さないなんてことが
わかんないのかしら。
「こいつはただのバカだから無視していいよ」
なんてやつだ。
「そっか。よかった~お兄ちゃんの彼女がこいつだったら絶望してたよ」
ホッとする小僧。
「なわけあるか!!タイプじゃねー」
笑いながら言う野郎。
「あたし、帰る!!こんな家にいれない」
と言って精一杯力を振り絞って立ち上がる
そして、近くにあった自分の鞄をとり
歩き出す。
「帰らせねーから」
腕を掴んできた悠稀。
何考えてんだ?あ?