カタオモイからはじまる恋

何人の唇を奪ったんだろう。
何人が先生の唇と触れ合ったんだろう。

あーダメダメ!!

でも、先生が寝ているうちに
見つめていても…罪とはならないよね。

しゃがんで先生をガン見。

可愛いな〜色気あるな~あ〜

「なにしてんの」

へ? 先生起き…てないか。
じゃ誰よ。

周りを見渡すと奴がいた。

「ストーカー?」

「はい?」

「だから、君はストーカー?あたしに着いてきたわけ?なにが目的よ!!」

「はい?」

「知らないふりしたってもう手遅れよ。バレバレなんだから!!」

「自意識過剰もほどほどにしてよね」

自意識過剰だと?本当を言ったのに?
悠稀んにゃろおおおおおおお

「俺は今日の授業がつまんないから、保健室にきた。バカをストーカーするわけあるか」

「バカって、あんたねー」

「先生に手出そうとしてたお前と同じにしないでくれる?」

言い返せなくなる。

優しさの欠片も感じない。

この前のはなんだったの?
頭が混乱する。 奴の所為で。
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