カタオモイからはじまる恋

「カイラちゃんさっき来たよ、」

「本当?」

「悠稀のお迎えに」

あたしじゃなくて、悠稀か。
あたしより悠稀。友達より恋。

「先生お弁当食べましよ♪」

「これ、俺が作ったお弁当食べてみて」

「うん!!」

お弁当を持ちながら先生は移動する。
その後を着いて行く。

保健室の机の上にお弁当を置く。
その弁当箱を開けると
男のお弁当じゃなくて、
おふくろのお弁当並みでとにかくすごい。

「ほら食べなよ!」

椅子に座って
美味しそうな煮物を一口

「ん~」

うますぎる。

「口にあうかな?」

心配そうにきく先生が可愛らしかった
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