カタオモイからはじまる恋
瑆くんはあたしの好きな人。
高校の入学式のとき、迷子になってたあたしと一緒に登校してくれた。
その日からずっと一途に好きなのだ!!
カイラとはその後、
瑆くんのお陰で仲良くなった。
カイラと瑆くんは中学の友達。
瑆くん…瑆くんのことを考えるだけで鼻血がでそう。
「おーい! 愛飴!鼻血でてる!」
「へ?」
鼻に手をあてる。
本当だ。手に血ついてる。
「はいティッシュ」
「あいがどがぃら」
「近づかないで!汚い!」
「びどーい」
ティッシュくれたから、感謝でハグしようとしたら、突き放された。
「ひどくも何もあんた汚い。瑆くんのこと考えるだけで鼻血出るの何回目よ?」
「っ。 12回目?」
「16回目よ。」
呆れた顔で言われると落ち込んでしまう。
「そんなに多かったけ?」
「多い…」