カタオモイからはじまる恋

「頭は硬いので大丈夫です!」

「よかったわ〜。 あなた、この子がお兄ちゃんの彼女のメイちゃん♪可愛いでしよ♪」

お父さんが急に真面目な顔をする。
やばい、自己紹介しないと!

「あの、は、始めまして!夏木愛飴です。えーっと特技はないです、趣味はドラマ、性格は」

「バカ」

「そうそう!バカです!」

って、ちがーーーーう。
誰だよバカって言ったの!

「メイちゃんか〜、面白い上に可愛いね!お兄ちゃんをよろしく頼むね」

「はい!」

これでいいのかな?

だってあたしと爽翔って付き合ってないんだよ?

これでいい訳ない!!
自分のバカバカバカ。


「早く空港行かないとやばいんじゃねーの?」

と雪が時計を見ながら言う。
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