俺のこと好きになるの禁止だから!!
「…できた!?」
出来てしまった。
私は解いた問題を先生に見せた。
「…ん―――」
先生は私の解答をみて、目を細めた。
「…残念!」
「…え?」
先生は私の解答を指さす。
「小2の計算ができてない。」
「え”?」
「『え”』じゃなくてよく見てみなさい」
よく見てみると、6×7を間違えてた…
「なんで45なの!?」
私は慌ててその計算部分を直す。
「先生!これならいいですか!?」
「……ダメ。あのな、秋野お前あわてすぎだぞ?」
私の解答をもう一度見直すと、
う、嘘…
「何で?4×8が34なのさ~~~?」
「そりゃ、お前が計算したんだ。先生は知らん。」
「え~~~!?」
と、何回も確認するけど、やっぱり不正解。
クスッと隣にいる作田君から笑い声が聞こえた気がした。
「秋野、やり方はあってるんだから正確に解きなさい」
「はい…」
「こら、作田、にやにやしてないでお前も頑張れ」
「はい…」
大きな背を丸めて縮こまる作田君。
「お前ら、終わらんぞ~」