俺のこと好きになるの禁止だから!!
「秋野、あのさ…え…っと」
私が振り返ると、作田君は申し訳なさそうに言った。
「何?作田君。」
そこには額にうっすら汗ばんでいるのがわかる。
「秋野さ、明日のテスト自信ある?」
「あ、い、いやちょっと…一応勉強してるから…」
慌てて答える。
「偉いな〜」
「全然だよっ!」
作田君はこれからテニスの練習なのかな?
「俺テニスしかやってないからなぁ…でも、さすがに明日のために勉強しないとな~」
「つーか、数学難しくね?!」
確かに!!
ふむふむと頷く。
「でな?赤点同士、一緒に勉強しないか?」
作田君に聞かれる。
…え!?
「これから!?」
「そーだよ、俺今日は部活に行けないからな。」
そう言うことじゃなくて…
「あ、昼飯持って来てないんだ?」
「いや、あるんだけど…」
「じゃあ決まりな!図書室で待ってるからじゃあな!」
私が断らないから
半分、強引に決まってしまった。
どうしよう。
…今からツバサと勉強会のつもりだったのに…