俺のこと好きになるの禁止だから!!




でも、仕方ないよね。


ツバサとの約束が優先だもん。




「んじゃ、わからなくなったら先生に聞きに行こうぜ?」




「う、うん」



なかなかあきらめない作田君。



私は机に座りながらケータイを取り出し、
素早くツバサに『ごめん』とメールした。



~♪~♪~♪~



隣から着信音が聞こえる。



ツバサが携帯を取り出し、私の方を見つめた。




…ごめん。



断りきれなくて…。




「彼氏?」




作田君が笑顔で聞いてくる。




「あ、うん。と、友達……。」




とりあえず誤魔化した。




「そっか。てっきり彼氏かなと……」




「か、彼氏!?」


私に…!?



「ほら、この前街に一緒に行ってたヤツ。この前たまたま見たんだ。」



私、ツバサと付き合ってるんだっけ…




「か、彼氏じゃないよ…」




まだ…。


そう言いたかったけど、隣で聞いているツバサを意識して答えられなかった。



やっとできた彼氏が夏休みの宿題だなんて。
とてもじゃないけど言えないよ。
いつかツバサと付き合えたらいいのになぁ…
なんて考えているのって変なのかな…





「ふ~ん?じゃあ、俺にもチャンスはあるんだな。」




………え。




…作田君、キミは何を言ってるの?




「俺さ、初めて会った時から気になってたんだ。」






え~~~~~~~~~~~~~!?




これって…



もしかして…



こ、告白?!


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