俺のこと好きになるの禁止だから!!
「おめでと~、唯!!」
隣から声がって思ったらヒカリ。
「いやいや」
「人生初告白でしょ!?」
「え、あ、うん。」
「さ~て、現『彼』はどうするんだろうな~楽しみだね~」
完全に面白半分で見てるし。
ツバサの方を見てみると…
いないじゃん。
~♪~♪~♪~
「…メールだ」
『…ごめん。俺帰るわ』
と、そっけない文章。
「…唯ちゃん?」
私の顔を覗き込むヒカリ。
「泣きそうな顔してるぞ?」
だって。そんな顔してるのかな?私。
「はいっ、これ王子様から!」
そう言い手渡されるプリント。
「え、これって…」
大切なところを赤ペンで解説してある。
「アイツ唯ちゃんのために用意してくれてたみたいよ。唯、答えもう出てるじゃん?」
「…そうなんだ。」
ごめんね。ツバサ。
「明日、試験なんでしょ?頑張りなよ!」
「…うん。」
私はうつむき加減でそう答えていた。