俺のこと好きになるの禁止だから!!
今日から本番
そして…
進級をかけた追試。
『…唯、がんばれよ』
たった一言だけそうメールでそう送られていた。
ツバサからのその文章を見るだけで顔がにやけてしまう。
追試を受ける教室に入ると
「な、何だ?秋野?自信あるのか?」
にやける私にちょっと驚く先生が問いかける。
「先生!今日は頑張ります!」
「お?おぉう!?が、頑張れよ!」
ちょっと困惑気味。
「作田はどうだ?」
「……。」
もうすでに座って精神統一をしている作田君。
昨日のことを思い出すと胸がドキドキしちゃう。
なるべく作田君の方を見ないように私は自分の席に着いた。
「ケータイとか禁止だからな。持ってたら電源を切って後ろの座席に置け!」
先生がそう言い、私は言われるがままに動いた。
「…」
ちょっと作田君と目が合うが、彼は視線を逸らした。
…何だろう?
昨日好きとか言ってたのに、なんだか冷たいな。
「そろそろ始めるぞ!いいか?」
やばっ…
そんなことよりも
集中、集中―――