俺のこと好きになるの禁止だから!!
――集中、しゅう…
「はいっ!止め~」
先生にそう言われ、答案を返した。
…。
……。
―― 一時間後 ――
「なぁ、秋野?どうだった?」
作田君が話しかける。
「や、やばい。」
「ど、どういう意味!?もしかして全然…?」
「これは、ご~かくだ~!!」
自分的には80点はいけるよ!昨日頑張ったかいがあった!
「やったじゃん!」
「いや~、我ながら頑張ったよ~~~」
はぁ…良かった。
なんていうか……
一気に緊張の糸がほぐれたって感じ!
「ははっ、よかったな秋野」
先生が答案を見つめる。
2人しかいないからその場でパッと丸付けをしてくれた。
「68点だぞ!合格だ!」
…え?
68点…?
私の予定では80点のはずなんだけど…?
「ど、どどどどど~して?」
ちょっとムキになって先生に尋ねる。
「秋野、お前な足し算を間違えてるんだ。ほらここ。」
「あ”~~~~」
私ってば9+10を―1にしてるし!
「なんで~?」
「秋野…そりゃ、先生のセリフだ。」
んー……
何かよくわかんないけど
なんか悔しい~
「先生、くやしいよ!」
「よしよし、その意気だぞ!秋野!今度の夏休み明けテストまで頑張れよ!」
「え~?夏休み明けにテストなんてあるの~?」
「…お前、いったい何を聞いてたんだ?」
それはそうと、黙っている作田君。
彼は…?
「作田、残念だがお前は…」
…あっ…。
58点。
ギリギリ不合格。