俺のこと好きになるの禁止だから!!
「ふぅ~」
「ふふっ!お疲れ!唯ちゃん!」
私はツバサのことを思い出し、ポケットからケータイを取り出す。
「『彼』?」
「あ、うん。ツバサにお礼を…って思ってね」
メール送信ッと。
~♪~♪~♪~
「…あれ?」
ちょっと離れたところでメールの着信音が聞こえた。
これって…
「ツバサ!」
「おおう!?」
教室の窓から顔をだし、廊下にいたツバサに話しかける私。
「ビックリしたな…」
「ツバサ!私一発合格だったよ!ありがとね!」
ツバサ、やっぱり来てたんだね
「…あのな唯、『追試』は『一発目』ではないんだぞ?」
ため息交じりで言うツバサ。
「それさっきあたしが言った!」
あきれ顔のヒカリ。
「…あっ、そう。」
ちょっと残念そうなツバサ。
「まぁ、でもよかったな。とりあえず合格して。」
心配してくれたんだ。
そう思うとちょっと嬉しい。
「合格おめでとう。唯。」
そう言い私の頭を撫でた。
わっ。。。
大きな手で、くしゃくしゃする。
「や、やめてよ」
そんなことを言いながらも
ちょっと喜んでる私って変なのかな…?