俺のこと好きになるの禁止だから!!




彼女がどこかに行くと、私はヒカリ達のいる教室に戻った。



すると


「やっぱり『この中に毒が入っているの』じゃつまんないと思うんだよね~」



2人は演劇の話の最中だった。




「唯、どうだった?」



「え?あ、うん…記念品の贈呈ってところかな…?」



「記念品!?いったい何の?」




私はにっこり笑って首をかしげる。



「彼氏をつくるの手伝ってほしいんだって」



「ふ~ん?あの人可愛いのにねぇ?」



ごめんねヒカリ。


半分ウソついちゃった。


本当はすぐに例の写真見せたかったんだけど


もしかしたら出口さん傷つくかもしれないから…。



「ね~唯はこのセリフどう思う?」



「セリフって?」




「神父のセリフだよ。『この中に毒が入っているの』ってセリフ。」



「う~ん?つまんないね。」



「やっぱり?秋野さんもそう思う?」



「って言うか。ヒカリのキャラに合わない気がするな!魔女みたいなのがいい!!」



「ほぉ~秋野さん。そんなこと言うんですか~親友の私に~」



「ははは」



「くやしいからこうしちゃえ~」



「あっ!?」



ヒカリはそう言うとそばに置いてあった私のスポーツドリンクを全部飲み干した。



「どうだ!唯!」



「ヒカリ、本当にないじゃん!ひどいよ!!」



「う~飲みすぎた。気持ち悪い…」




「アンタは子どもか!!」



「アハハハ!2人とも面白い~本当に仲良しなんだね!」



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