俺のこと好きになるの禁止だから!!
───しばらくして
「じゃあね!出口さん」
「ばいばーい」
先に出口さんが降りる。
「またね~」
ヒカリがそう言いながら手を振ると、電車は出発した。
「……ところでさ?唯は良かったの?」
「な、何が?」
「とぼけちゃって~。例の『彼氏』の事だよ。」
もしもこのままツバサの事を伝えれずにバレたときのことを考えたら、寒気がする。
絶対にバレるわけにはいかない。
「あ、うん。」
しばらく考える。
「…ずるいかな?」
ヒカリは笑って言った。
「───さぁ?」
「…ごめんね。」
「──何が?」
「…気を使わせちゃって。」
「いいよ、別に。見てる方は楽いからね。」
「もう!他人事だと思って!!」