俺のこと好きになるの禁止だから!!
「何食べようかな~」
「ところでお前、好きな食べ物ってなんだ?」
「う~ん?…寿司かな?」
パッと出てきたものがそれだった。
ツバサ、なんでこんなこと言いだしたんだろうな?
「ツバサは?」
「…湯豆腐…だな」
「湯豆腐!?なんで?」
フッとツバサが笑う。
「作るのが簡単だし、時間短縮になるだろ?」
「…味は?」
「味は、ポン酢が何とかしてくれるからな」
うわぁ…。
「お前はなんで寿司なんなんだよ。」
「だっていろんなの選べるじゃん!」
「ふ~ん?」
興味ないような返事。
なんか悪いこと言ったかな?
「…ってことは昼飯にお前の好きな店で…ってのは無理だな…」
ボソッと話す声が聞こえた。
ドキッ───
「ラ、ランチデート!?」
「うん?まぁどっか飯でも食べに行くってのもアリかな?ってな」
その言葉にドキドキした。
そ、そんなこと考えてたのか……
「ってか予算の関係で無理だわ。腹減ったな、近くのコンビニにでも行くか!」