俺のこと好きになるの禁止だから!!




「ねえ~?ランチデートは~?100円寿司でいいからさ~」



と、私が言うと
しばらく黙ってツバサは答えた。




「バカ言ってないで、さっさと行くぞ。早くしねぇと売り切れちまうだろ?」




そう言うツバサは明らかに声が上ずっていた。




「今度一緒にご飯食べに行こうね~」




「ハァ…。ま、そのうちにな。」




そのうちかぁ。いつになるかわかんないけど楽しみ!




「さ、行くぞ。」




でもなぁ、今は外が暑いんだよね。天気も悪いしさ。




「学校から歩いたら15分くらいの場所にあるコンビニでしょ?」




「なんだよ?不満なのか?」




道のりが…険しいんだよなぁ。



「あのさ、もうちょっと涼しくなってからってのはどうかな…?」



「お前はバカか?真夏の昼間が涼しくなるわけないだろ!」



そりゃそうだ。



せめて、教室にクーラーがあれば…。



「……忘れたお前が悪い!あきらめろ。」



そ、そんなぁ…
ツバサぁ、やっぱり手厳しいなぁ……



それから私たち二人は、暑い中近所のコンビニに向かった。



< 144 / 201 >

この作品をシェア

pagetop