俺のこと好きになるの禁止だから!!
「ねえ~?ランチデートは~?100円寿司でいいからさ~」
と、私が言うと
しばらく黙ってツバサは答えた。
「バカ言ってないで、さっさと行くぞ。早くしねぇと売り切れちまうだろ?」
そう言うツバサは明らかに声が上ずっていた。
「今度一緒にご飯食べに行こうね~」
「ハァ…。ま、そのうちにな。」
そのうちかぁ。いつになるかわかんないけど楽しみ!
「さ、行くぞ。」
でもなぁ、今は外が暑いんだよね。天気も悪いしさ。
「学校から歩いたら15分くらいの場所にあるコンビニでしょ?」
「なんだよ?不満なのか?」
道のりが…険しいんだよなぁ。
「あのさ、もうちょっと涼しくなってからってのはどうかな…?」
「お前はバカか?真夏の昼間が涼しくなるわけないだろ!」
そりゃそうだ。
せめて、教室にクーラーがあれば…。
「……忘れたお前が悪い!あきらめろ。」
そ、そんなぁ…
ツバサぁ、やっぱり手厳しいなぁ……
それから私たち二人は、暑い中近所のコンビニに向かった。