俺のこと好きになるの禁止だから!!
「あ~、うん、お二人さんいいかな?」
私たちははっとして声の主の方を見た。
しまった……保健の先生がいたんだ。
急に頬が熱くなるなる。
「どっか変なところはない?」
「あ~うん、俺の名誉以外は大丈夫…だと思います。」
「そう?それだけ口が回れば大丈夫かな?」
「でも、まだ顎(アゴ)は痛いかな…?」
ちらりとこちらを見るツバサ。
「だから、ごめんって!!」
「二人とも仲がいいのね?彼氏はゆっくり休んでいくといいわ。気分がよくなったら行きなさい。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「ってことで、俺はしばらく寝てるからお前あっち行けよ。」
「ちょっと!なんかそれってひどくない?」
「だってお前がいると、胸がつかえて寝られないだろ?」
…どういう意味だろ?
「何でもねぇ。」
何だ?この機嫌の悪さ?
「それにお前、アイツのとこ行けよ」
「アイツって?」
「出口だろ」
「…はっ!?」
わ、忘れてた。
「お前、さては忘れてたな?」
「わ、忘れてなんかないよ!!」
「ったく、だからアホは困るんだよなぁ」
ツバサ…
さては私のこと根に持ってるでしょ?