俺のこと好きになるの禁止だから!!
ダメ元で聞いてみると…
「ガンバレ。俺は優しい眼差しで見守っている」
だって。
そりゃそうだ。
ってか、優しい眼差しだなんて自分で言うなぁ~っ!!
「はぁ…お前宿題きちんとやっておけよな!」
「あい…」
「んで?あとどれくらい残ってるんだ?」
「す、数学が30ページほど…」
「何してたらそれだけ残るのかよくわからんが、それって一つもしていないよな」
うん。その通り。
私は
おそらく数学教師たちの陰謀にかかってしまったのだ。
教師たちは私を教室の隅に閉じ込めようとしたに違いない。
「唯、バカなことばかり言ってないで手ぇ動かせ」
「はい…すいません。」
「…はぁ…少し教えてやるから…」
そう言い、ツバサは私の隣にある椅子を引いた。