俺のこと好きになるの禁止だから!!
「……とりあえず、となり座るぞ」
「う、うん」
そして2人で教室で勉強。
しばらくすると、ツバサがこっちを向いていた。
「何…?あ、わかった!私がバカだからまた悪口考えてたんでしょ?」
すると、楽しそうな笑みを浮かべながらツバサは答えた。
「いや…7月の頃はそう思ってたけど──」
「けど?」
「今は、少しは成長したんだな…って」
「え!?なんで?」
ツバサは私の夏休みの宿題を見て指差す。
「まだ一時間しかたっていないけど、宿題半分終わったろ?」
あ、ほホントだ!
た、確かに…
以前の私からすると考えられないくらい。
すると、
「いやぁ、バカ丸出しでできなかったあの頃の唯が懐かしい。」
悪かったな!!
「ツバサ…」
「…ん?」
「なんだかおじいさんみたいだね。」
そう言うと彼の頬からは笑みが消えていた。