俺のこと好きになるの禁止だから!!
考えれば考えるほど、だんだんと怒りがわいてくる。
私は裏切られた。裏切られたんだ。
「何で………2人ともそんなことしたんだよっ!」
そう叫んだ瞬間だった。
私はトイレから出て教室に向かっていた。
教室には2人だけ残っていた。
ヒカリとツバサ。
目の前に飛び込んできたのはヒカリのほほをやさしく触れているツバサの姿だった。
「…お前、大丈夫?」
「アンタのせいで、みずほにぶたれたんだからね。」
「知るか!べたべたしてたお前が悪いんだろ?」
そんな……っ
頭の片隅では、2人を信じたかった。
でも…
許せない…。
「あんたらなんか!!死ねばいい!」
「ゆ、唯?」
「…お前馬鹿か?いきなりどうした?ってかお前平気なのか?」
「大嫌い!!みんな大嫌いだよ!!」
首をかしげるツバサ。その表情はどこかふざけている。
「ひどいよ!!そうやって2人して私のこと笑ってたんでしょ?」
「まぁ、笑ってはいるが…」
「ひどいよ!ツバサ!!こんな、こんな終わり方ってないよ!!」
と、グッと目をつぶった。
これまでの楽しかったことがすべてすべてが壊れてゆく。