俺のこと好きになるの禁止だから!!
残された私たち。
「…唯…」
「……」
教室は静まり返っていて、
なんだかとってもさみしそうな顔をしている。
これから話すのが怖い。
「唯……今日で宿題は終わりだな…」
「…うん。」
ツバサが私の方へと近づきそんなことを私に言う。
「20日間いろいろあったけど、楽しかったね。」
そう返すと、
「……ほとんどバカのおもりだったけどな。」
「………それひどくない?」
儚げに笑うツバサ。
そんなツバサの姿がひどくいとおしく見えた。
ツバサの顔は真剣な顔をして言う。
「あ、あのさ…」
「は、はいっ?」
「…20日間すげぇ楽しかった。こういうのも悪くないって思ったんだ」
「うん。」
「俺さ、前々から好きな人がいたんだ。」