俺のこと好きになるの禁止だから!!
「まずは、赤点教科からだな。」
「…え!?」
私は神野君の言葉に目を丸くした。。。
「何してんの?時間がもったいないだろ?」
「え、あっ、ごめん。」
私、自分のことしか考えてなくて。
神野君なんだかんだ言って教えてくれるんだね。
カバンからプリントを取り出し、計算を始める私。
そんな私の様子を黙ってみていた神野君が言った。
「…中1くらいから復習かな?」
中1から…!?
中1から復習ですか?
「なんだ?その顔?」
「い、いや…。」
「お前、100題くらい計算練習した方がいいんじゃない?」
ひ、100題!?お、鬼だ。
さすがに中1の復習からなんて無理だよ。だって高校生だよ?
「お前、どうせ今まで、知識の使い捨てをしてきたんだろ?」
「使い捨て?」
「あぁ、テストが終わったら覚えたこと全部忘れるってこと。もしくは問題の丸暗記とかな。」
…正解。なんでわかっちゃうんだろ?
「ダメ…なの?だって将来絶対に使わないんだよ?」
「だから、お前全教科赤点とかになるんじゃないか?」
神野君、やっぱり女嫌いなんじゃない…?
私嫌われてるな…。
口調がちょっと強い。
全教科、赤点ではないけど私は彼の口調に言い返せずにいた。