俺のこと好きになるの禁止だから!!
───キーンコーンカーンコーン───
今日最初の儀式を知らせるチャイムが鳴る。
「ちゃんと、謝ってくるんだよ!」
ヒカリが念押しをする。
「ほんとに…?」
どう謝りに行けばいいの?
「ま、頑張りなよ」
「う、うん……」
また、怒られるのだけは勘弁だ…。
「はい、朝礼始めるから席に着けー」
担任の雪村先生の声でみんな席に着いた。
よくよく考えれば、私の3つ後ろの座席には神野君がいる。
普段は意識していなかったけど、私の位置は神野君から丸見えだ…。
彼の視線が私を突き刺すようでなんだか胸が痛い。