俺のこと好きになるの禁止だから!!






───キーンコーンカーンコーン───




今日最初の儀式を知らせるチャイムが鳴る。




「ちゃんと、謝ってくるんだよ!」



ヒカリが念押しをする。



「ほんとに…?」



どう謝りに行けばいいの?




「ま、頑張りなよ」




「う、うん……」



また、怒られるのだけは勘弁だ…。



「はい、朝礼始めるから席に着けー」



担任の雪村先生の声でみんな席に着いた。


よくよく考えれば、私の3つ後ろの座席には神野君がいる。



普段は意識していなかったけど、私の位置は神野君から丸見えだ…。



彼の視線が私を突き刺すようでなんだか胸が痛い。



< 29 / 201 >

この作品をシェア

pagetop