俺のこと好きになるの禁止だから!!
Stage2*赤点者の集い
女の子の扱い、赤点王子
―その日の放課後―
「ヒカリィ、今日も全く分からなかったよ!!」
今日の感想をヒカリに話していた。
「はぁ…。」
ため息を吐きながらヒカリが言う。
「今日から勉強会再スタートなんでしょ?時間は?」
時計を指さすヒカリ。時計は4時を回ろうとしていた。
「あぁ!?遅刻だ!また、怒られちゃうよ!」
すると、教室の廊下からこちらを見ている神野君を見つけた。
な、なんか怒ってる。
「神野君、ごめん…っ」
「…いいよ。遅刻魔と約束した俺が悪いんだから。」
ぐすっ…。
返す言葉もございません。
「…あ、明日からは遅刻しないから。」
「あぁ、期待しないで待ってる。」
私が頭を下げたのに、神野君は素っ気なく返事をした。
そ、そんなぁ…。