俺のこと好きになるの禁止だから！！

図書館での勉強タイム。



「少しも変わってないな…」



数学の補習プリントを見て言うツバサ。




「変わってなくないよ！！ちょっとはできたよ！！」




「…バカ、声がでかい。」



はっとして、周りを見る。


またしても図書室の面々の視線を集めてしまった。



「ご、ごめんなさい。。。」



あたふたしながら私はツバサに見せていたプリントを受け取った。



「ところで、これどうすればいいの…」



小さな声でツバサに尋ねた。




「…やっぱり、お前成長してねぇじゃん。昨日と同じこと聞きやがって。」




う…




そ、そんなこと…




…あるか。




「あのな、誰かが何とかしてくれるとか思ってるとできるもんもできなくなるんだぞ！」




なんて、ツバサに真顔で怒られた。




「ほら、紙ィ出せ！」




「え?」



「早く！」



彼の右手には何やら付箋とボールペンが…。




「…え？」




「いいから！」



私は恐る恐る頷いた。