俺のこと好きになるの禁止だから!!



「公式の確認だ」




「今まで習ったやつ…?」




「俺が昨日教えたやつだ」




そう言われ、ツバサと公式の確認を行った。



「ほら」



と言われツバサから付箋をもらう。




「何…?『公式を覚える』ではない?」



「お前、きちんと公式を覚えろよ。」



でも、付箋には覚えないってあるけど…?



「意味もないことだけなんて覚えたって覚えられねーからな。」



これって…



「物事には流れってもんがあるだろ。それに従うんだよ。」



「ふ~ん?」



とかなんとか、

私はこんな調子でツバサに叱られながら勉強を続けた。




「今日は…ま、こんなもんだろ。」




「一時間も経ってないよ?」




「次は『課題』の時間だ。そうだ、これ渡しておくよ。」



というと、ツバサは私にロミオとジュリエットの台本を渡した。



昨年『ロミオとジュリエット』を演じだ先輩らが作ったものをもらったらしい。



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