俺のこと好きになるの禁止だから!!
「俺、この長さに寝るのは無理かな…」
私の周囲をぐるっと回るツバサを意識してしまい
なんだかもじもじと手をこまねいてしまう。
「お前、顔赤いけど大丈夫か?」
「恥ずかしいんだよこの恰好!!」
「大丈夫。」
「何が大丈夫なの?」
「お前の成績ほど恥ずかしいもんはそうそうないから。」
「ちょっっ、ヒドっ!」
そんなことを言われながら天井を見ているこの格好。
なんだかドキドキしていたんだ・・・。
「手、触れるぞ。」
「うん。」
彼の暖かい手が私の手に触れた。
「ひゃっ…」
「唯、変な声出すなよ。」
「…だ、だってっ!!」
「もう一度」
そう言われ、私は、
「あ、あのさ、ちょっとタイム!」
深呼吸をした。