俺のこと好きになるの禁止だから!!
「あー、アイツ机片付けてないよ!!」
急に大きな声を出してヒカリは動き出す。
「唯ちゃん、手伝って」
と、言われるが聞こえていない私。
「唯~?ゆいちゃん~」
やっと呼びかけに応じ2人で
8つ繋がっている机をもとの位置に戻すと、ヒカリが言った。
「さ、勉強も終わったし帰ろっか?」
私はカバンを持ち、帰る準備をしながら
「そだね…。」
と、そっけない返事をした。
初演技。
なんだか、すごく疲れちゃった。
「唯ちゃんごめんって!キス邪魔したの!」
「違うって!!」
けど…。
見事に違うとも言いきれないか…。
「それにしてもヒカリって偉いよね」
中学時代、演劇部だったヒカリ。
毎日こんなことをしていたのかと思うとホントすごいよ。
「何?急に?」
「私、一日だけでへとへとだよぉ…」
「ふふん!尊敬していいよ!」
なんて言って笑ってた。