俺のこと好きになるの禁止だから!!
顔をあげてみると、そこにいたのはヒカリと台本係の出口みずほがいた。
「ん?ど、どうしたの?」
「あ、あのさ秋野さんって神野くんと仲いいよね?」
いきなりそんなことを聞かれて慌てて答える。
「え?そ、そんなことないよ!」
だって今だって…。
「そう?神野君が女の子と話しているの初めて見たけど?」
「え、う、嘘!?」
私は、ヒカリだって話してるの見たことあるけど?
「え、えっと何?」
私が訪ねるとヒカリが答えた。
「みずほが唯に、これ渡してほしいんだって~。」
そういうと、1枚の紙を私に差し出した。
「え、これってラ、ラブレ…?」
…なわけないか。
よく見ると『台本検討会』って書いてある。
「これって…?」
出口さんが言う。
「うん!今日の放課後、台本係と主役でセリフチエックしたいんだけど…」
「へぇ~?」
「神野君って『女嫌い』なんでしょ?だから秋野さんに頼みに来たんだ。」
…ははははは。
「今日の『検討会』の連絡をして欲しいんだけど…タメかな?」
「う~ん?いいけど…」
普段会話、あんまりしないけど
まぁいっかぁ~
「ホント!?ありがと」
そういうとパぁ~っと明るくなる出口さん。
「そんなに怖いの?ツバサのこと。」
「だって…、『女嫌い』で『乙女クラッシャー』って噂だよ?。」
乙女クラッシャーは初耳だ。
「だれ?そんなこと言うの?」
って聞くと、出口さんはヒカリを指さした。
「…。」
「…。」
ヒカリ、知らん顔するな。
…知らん顔をするな!!
「秋野さんも参加してね。」
…え?
「検討会!主役だもんね!!おかしいところあったら言ってね!」
え~~~~!?
セリフチエックって…
何したらいいかわかんないよぉぉぉぉ~~~