俺のこと好きになるの禁止だから!!



待つって言っても彼は5分ほどするとやってきた。



「…早いな。」



私を見つけると、いつもみたいにな調子で口を開くツバサ。




「来いって言ってたじゃん。」




私の顔を見てフッって笑った。



…この顔。



意地悪そうなんだけどどこか優しい。



きっと出口さんはこの顔にやられたんだろうな。




「お前さ、明日ヒマだろ?」



「へ?」



「勉強の予定のはずだからな。」



一応はそうだけど…?



「今日連絡が遅れた罰だ。」



来た。


来たよ。


お仕置きが…。




「明日俺と付き合えよ。」



「え?」



「え?じゃねーよ。じゃ、学校の近くのカフェに集合な!」



これって、もしかして…?



「唯…」



すごく真剣な顔。



「は、はいっ?」



「お前には拒否権ないから!来いよ!!」



「あ…。う、うん。行くね。」




じゃって去って行くツバサ。




お仕置き…って。まさか…




デート?




デート!?




……私、初デートじゃん!!!



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