俺のこと好きになるの禁止だから!!
あ、そういうことね……
ちょっぴり残念な気がして私はため息をついた。
「唯、駄々っ子泣き止んだみたいだぞ?」
…雲のそうが薄くなり黄金かかった色の空がうっすらと見えていた。
「そろそろ、お別れかな?俺帰り道こっちだから」
「あ、うん。私は逆だ。」
「バス停ぐらいまでなら送るよ。」
「ううん。いい。」
だって、帰りたくなくなるから。
「わかった。じゃあな。」
そう言うと彼は後ろを向き自分の家に向かう。
「じゃ…」
私も、彼とは逆の方を向き帰る。
「ゆい!」
………え!?
「今日のこれは『夏休みの課題』だからな!」
…そっか。そうだよね。
ツバサ。宿題にこだわってたもんね。
「だからお前の『彼氏』を20日間だけやってやってるから―――」