シルティアの魔術師
ー汝、その雪辱を晴らさんとするものか…?



私は声の主の姿を探す。
しかしその姿は、どこにも無かった。



ー汝の秘めたる魔力とその憎しみの心…大変気に入った。汝、我の力を使わぬか…?



「…あなたは、誰です?」



私は姿の見えぬ相手に聞いた。
すると、暗闇の中からゆっくりと黒い龍の姿が現れる。



ー我の名は、ニーズヘッグ。憎しみを司る者。汝が望めば、汝の魔力と憎しみの心と引き換えに、我の力を貸してやろう…。
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