シルティアの魔術師
「そう?あなたの実力なら充分だと思うけど…。でもあなたがなりたいと思った時になるのが一番よね。」

少女が微笑みます。一瞬寂しそうに見えたが、それはすぐに消えました。

「…それじゃ、そろそろ陛下の護衛の時間だから行ってくるわね。」

「行ってらっしゃい、姉上。」


少年…タートスがそう言うや否や少女は馬の召還獣を呼び出し、王宮の方へと颯爽と駈けていきました。
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