シルティアの魔術師
「陛下。本日はどちらにお越しになるのですか?」
エリスが跪いたまま尋ねます。
「今日か?今日はトリアンド国と貿易会談だ。…少々遠方になるがな。」
「…今回も、ご宿泊のお手続きはなさらないので?」
「ああ、当日に戻るつもりだ。主無き国は、国ではないからな。…そして、いざという時に留守をして国を守れん国王に国王の資格はないからな。」
リドル陛下の瞳に光が宿ります。
それは、他国との国交を盛んにしながらも、何十年もの間シルティアを平和な国に保ち続けた自信の光のように思えました。
ーその光を見ていると、私の全身はまた光に包まれました。
エリスが跪いたまま尋ねます。
「今日か?今日はトリアンド国と貿易会談だ。…少々遠方になるがな。」
「…今回も、ご宿泊のお手続きはなさらないので?」
「ああ、当日に戻るつもりだ。主無き国は、国ではないからな。…そして、いざという時に留守をして国を守れん国王に国王の資格はないからな。」
リドル陛下の瞳に光が宿ります。
それは、他国との国交を盛んにしながらも、何十年もの間シルティアを平和な国に保ち続けた自信の光のように思えました。
ーその光を見ていると、私の全身はまた光に包まれました。