シルティアの魔術師
ー耳を済ませば話し声が聞こえます。
「陛下、本日もお疲れ様でございました。しかし…システィンとの国交正常化を図る為とはいえ、システィン産の穀物をトリアンド経由で大量輸入される契約を交わされたのは、本当によろしかったのでしょうか?」
どうやらこの声はエリスのようです。彼女は少し黙った後先程より小さな声で続けました。
「あ…申し訳ございません、出過ぎた言動を…。一介の宮廷魔術師の関与して良い所ではございませんでした。」
そう言うと、彼女は陛下に深く頭を下げました。
「…顔を上げよ、エリス=フリートル。」
「陛下、本日もお疲れ様でございました。しかし…システィンとの国交正常化を図る為とはいえ、システィン産の穀物をトリアンド経由で大量輸入される契約を交わされたのは、本当によろしかったのでしょうか?」
どうやらこの声はエリスのようです。彼女は少し黙った後先程より小さな声で続けました。
「あ…申し訳ございません、出過ぎた言動を…。一介の宮廷魔術師の関与して良い所ではございませんでした。」
そう言うと、彼女は陛下に深く頭を下げました。
「…顔を上げよ、エリス=フリートル。」