シルティアの魔術師
その日から、エリスが魔術地区から出る事はありませんでした。



来る日も。



また来る日も。



彼女が王宮へと向かう事はなく…



その代わりに必ず、まるで日課であるかのように、毎朝王宮の方を静かに見つめておりました。
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