シルティアの魔術師
「陛下。…レオ殿下はラグディナの森にいらっしゃる可能性が高いと聞きました。」


エリスは、表情を変えず、陛下を見据えたまま続けました。


「…それがどうかしたか?」


陛下の眉が、ほんの少し動きました。


「ラグディナの森がどのような森なのか、陛下もご存知のはずです。…騎士達が、到底太刀打ち出来る場所ではございません。」
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