シルティアの魔術師
「ありがとう。…やはりあの噂は本当だったんだな。この森は、普通の森じゃない…。」


エリスの眼がふと険しくなります。


「ここは別名魔妖の森とも言います。その名の通り、この中は魔力を持つ樹木や生物で溢れています。魔力のない者が立ち入ると…。」

「…ああ、入った途端どこからともなく攻撃され、そのまま森の外に放り出された。…そこに倒れている連中も同じだ。」


そう言うと、騎士は未だ起き上がれぬ他の騎士達を見やりました。
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