シルティアの魔術師
その瞬間、シルフが光を放ち、その場で一回転しました。


すると、みるみるうちにその場の風が集まり、シルフを中心とした大きな旋風が巻き起こりました。


それによって襲いかかってきた木の枝は次々と切り落とされていきます。


そしてシルフがその風を止めた時。


木々の枝は全て落とされ、後に残ったのは動きを止めて光も失った、普通の木々でした。


ー木々に紛れて眼を光らせていた怪物の姿も、今の攻撃に恐れをなしたのか、いつの間にか姿を消していました。
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