シルティアの魔術師

普段施錠されている、王宮の書庫。


本来ならば管轄外の者が立ち入るのはいけない事なのですが、その場所は私にとって何とも魅力的でした。


まるで吸い寄せられるように、私は書庫の中へと足を進めました。


中は全体的に薄暗く、窓から入る日の光がその空間を幻想的な雰囲気に仕立て上げていました。