シルティアの魔術師
「恩を感じこそすれ、仇で返す以上のこの仕打ち…!これがどのような事か、分かっておろうな…?」
「まっ…待って下さい!」
エリスが必死な表情で叫びました。
殿下を抱く腕に、力が篭もります。
「殿下は…本当に森の魔物に襲われてしまったのです!お守り通す事が出来なかったのは私の責ですが、決して私が殿下をなんて…!」
「…よかろう。」
その瞬間、陛下の表情が再び冷え切ったものに戻りました。
「…お前に、最後の慈悲を与えてやろう。」
「まっ…待って下さい!」
エリスが必死な表情で叫びました。
殿下を抱く腕に、力が篭もります。
「殿下は…本当に森の魔物に襲われてしまったのです!お守り通す事が出来なかったのは私の責ですが、決して私が殿下をなんて…!」
「…よかろう。」
その瞬間、陛下の表情が再び冷え切ったものに戻りました。
「…お前に、最後の慈悲を与えてやろう。」